私は、人から「何のアニメが一番好きですか?」
と問われた際には、
「魔法の天使クリィミーマミが一番好きです。」
と答えようと、固く心に決めている。
しかし、誰からもそのようなことを聞かれたことは無い。
なんとなぁーく、「今って、アニメ、何見てますか…?」みたいな会話から、相手の出方を伺っていくうちに
これまたなんとなぁーく、相手が好きなアニメの系統がわかってくるので、その好きそうな周辺の会話に留まってしまうことが多い。
思い切って自ら「でも私は、一番好きなのはクリィミーマミなんですよぉ。」
と言ってみたことが何度かある。
しかし「あぁー、なんか聞いたことある!かも…。」もしくは「ちょっと、わかんないです。w」
というような返事しか返って来ない。
本日はこの私のブログという独壇場で、魔法の天使クリィミーマミについて好き勝手に語らせて頂きたいと思う。
何故と言われても、語りたいから語らせて欲しい。
まず、「魔法の天使クリィミーマミ」とは、1983年7月から日本テレビ系列で放映されていた、スタジオぴえろ制作のテレビアニメである。
1983年7月と言えば私はまだ1歳にもなっていない。
そのためもちろん、リアルタイムで観ていたわけではない。
私が幼稚園時代に、恐らく再放送されていたのを観たのがクリィミーマミとの初めての出逢いである。
当時は内容なんてよくわかっていなかった。
なんだか主人公が魔法で可愛いお姉さんに変身して、歌ったりして、それをみんなには内緒なんだな。くらいの理解であっただろう。
とにかく印象に残っていたのは、オープニングテーマ曲「デリケートに好きして」
「デリケートにキスして」、ではないのですよ、皆様。
もしデリケートにキスしてという曲名だったら、私はここまでクリィミーマミを愛してはいなかったかもしれない。
「デリケートに好きして」って…!めっちゃくちゃセンス、良いじゃないですか!!??
この曲の始まりの映像から、それはそれはもう当時の私は完璧に引き込まれたわけである。
そしてあの癖になる独特のヴォイスで
「デリケートに好きしてーデーリーケェーエートにぃー、すっきしてぇー、すっきしてぇー、すっきしてぇー♪」
最後のイントロが流れると共に、主人公の優とマミが交互に現れるピンクのハート!!!!そしてチラッと情けなく登場する俊夫…。
とにかく、そのオープニングテーマ曲が大好きで仕方がなかったのを今でも覚えている。
年齢を重ねるにつれ私の中でクリィミーマミの存在は薄れてしまっていたのだが、
しばらく経って成人してからのある時、急に
「あの時見ていた、私が大好きだったアニメをもう一度、もう一度!観たい!!」
と非常に強く思い立った。
それからというもの、執念深い私はありとあらゆる中古屋を巡りまくった。
当時はブルーレイなど存在すらしていない。定かではないが恐らくDVDが主流になった頃で、映画やアニメはレンタルビデオ屋で借りるのが常識の時代だった。
その時私は、幼い頃に大好きだったアニメの「クリィミーマミ」という題名すらうろ覚えな記憶しか持っておらず、それでも得意の執念深さで探し続けた結果、ついに、ある中古屋で発見したのである!
それは「レンタル落ち」と言われる、いわゆるレンタルビデオ屋で貸し出していて劣化した為に安く売られていたVHS(ビデオテープ)であった。
アニメの題名がうろ覚えだった私は、必死に裏面に書かれている内容を読み漁った。
「こ、こ、これだ!!絶対にこれだ!!やっと、見つけた!!!!」
その場で全話分のVHSを買って帰った。帰り道は死ぬほど重くて腕が千切れそうだったが、それでも心は軽く、とてもうきうきしていた。
帰宅して何よりも先にVHSをビデオデッキに突っ込み、
「ちゃらららららららららーーーーー♪」
オープニングが始まった途端…、
私 「うぎゃぁっっっっ!!!!!!!むっ!胸が!!!苦しいっ!!!!」
苦しいと言っても、嫌な苦しさでは無いのだ!胸がぎゅっと締め付けられる、あの感覚!!!!
秋の風を感じた時になる、あの感覚の何倍も、胸がぎゅっ!!!!!となる感覚!!!!!!
泣いた。オープニングテーマ曲を聞いた瞬間、涙がじわっと溢れた。
私にとってクリィミーマミとは、エモーショナルそのものであり、無条件に私の情緒にダイレクトに響くアニメなのである。
さて。冷静になり、幼い頃に大好きだったクリィミーマミをそれから毎晩寝る時間を削って全話鑑賞してみた。
私はまたもや衝撃を受けた。
「これは…、なんって奥深く、何といじらしい健気な乙女のお話しなんだ!!!!!」
更に
「こんなの、幼稚園児が観たって理解出来っこないだろ!大人が観て大切な何かを取り戻すべきだ!それくらい、奥深いアニメだ!!!!」
と叫びたい気持ちであった。
ここで、ご存じない方の為にあらすじを超簡単に説明させていただこう。
魔法の天使クリィミーマミ
主人公は10歳の女の子「森沢 優」
優は、自分より年上で中学生の幼馴染、「俊夫」に恋心を抱く超絶おませな女の子である。
ある日、魔法世界「フェザースター」の妖精・ピノピノが乗る箱舟を助けたことから1年間だけ魔法を授けられ、諸々の事情からアイドル歌手・クリィミーマミとして活躍することになる。
…仰りたいことはわかっている。これを読んだだけでは皆様
「なんだ、いかにも子供向けのアニメじゃないか。」と思われたことだろう。
しかし私が声を大にして言いたいのは、主人公の優がクリィミーマミというアイドルとして活動する
その理由である!
魔法を授かった優は早速魔法を使って16~17歳の女の子の姿に変身してみるのだが、なんと、優が密かに恋心を抱く相手である俊夫が、魔法で変身した女の子「マミ」に一目惚れしてしまうのだ!!
その後「またあの可愛い女の子に会いたい…」なんてあろうことか優に向かってほざき、夢うつつにボーっとする俊夫をみて優は、
「私がマミなのにな…」と心の中で思いながら、俊夫に
「そんなにマミがいいの?」と聞く。
「当たり前だろ、お前も見たんだろ?でも女の子にはわかんないだろうなぁ…とにかく俺は、マミちゃんをどこまでも追っかけて、応援するんだ!!」
それを聞いた優は、大好きな俊夫のために、俊夫が想いを寄せる女の子に変身し続け、俊夫の望む通りアイドルのクリィミーマミとして活動する決意をするのである…。
まじで。その純粋さに、泣く…
優はまだ10歳の女の子でっせ!?
だけどもしかしたら恋に年齢は関係ないのかもしれない。
子供は大人が思うよりずっとずっと賢いんだ。賢くて、ただただ純粋なのだ。
優は俊夫を喜ばせたいという純粋なピュアピュアな心だけで、秘密をたったひとりで抱え、時には学校を早退したり両親に嘘をついたりしながら、その罪悪感と重圧に悩まされながら、アイドルとしての仕事と学校生活を両立しようと奮闘するのだ。ಥ_ಥ
一言言わせて頂きたいのはさ、俊夫さん、アンタにだよ。
俊夫の中で、優がとても大切で特別な存在であることは、他人の私にだって伝わってくる。
だけど俊夫は、いつも優を子供扱いする。
「優はいつまでたっても子供だなぁ。仕方ねえな。少しはマミちゃんを見習えよ。w」ってな感じである。
おい俊夫、この際はっきり言わせてもらおう。ガキなのは優じゃない、アンタなんだよ!!!
アンタ、自分の気持ちにすら気が付いてないよね!?
私から言わせてみたらアンタ、どう見ても優のことが大好きなんだよ!!!
なのに…いつもマミちゃんマミちゃんマミちゃんってさぁ…。
あんたの目の前にいつも笑顔でいる優は、アンタのために、アンタの好きな女の子になり続けてるんだ!今日も!!
「私がマミなんだよ!」って、言いたいのを我慢してさぁ!!
アンタのためだけに、変身し続けてるんだよ…ಥ_ಥ
たのむから自分の気持ちに、そして優の気持ちに早く気づいてくれ…ಥ_ಥ
と、まぁ感情が動いて少々取り乱したが、いつもこんな気持ちで観ているわけである。
これまでの私の常軌を逸した説明に共感し、もし興味が湧いてくれた方はこれを踏まえた上で是非、
アニメの第50話~最終話までを観て頂きたい。号泣必須だろう。
そして観てくれた人がクリィミーマミを大好きになって、
いつかクリィミーマミについて共に語り合える日が来たりしたら、私は嬉しすぎて泣くと思う。
その日が来るまで、諦めずにクリィミーマミ愛を発信し続けよう。とも、思う。
この記事の一体どこにスピリチュアル要素があるのかと辛辣な言葉が飛んできそうだ。
期待を裏切られたと思われた皆様、大変申し訳ございませんでした。
実は私の中ではクリィミーマミはスピリチュアル要素満載のアニメなのだが、今日はそこに辿り着くまで語れなかった。
また書きたくなったら書くと思う。
最後に、
クリィミーマミの制作に関わった全ての皆様、こんなにも愛しいキャラたちが生きる、愛に溢れたアニメを制作して下さり、本当にありがとうございます。
私は主人公の優が大好きです。優のように、純粋で思いやりのある大人でありたいです。
私は一生、「デリケートに好きして」を歌い続けます。おばあちゃんになっても口ずさんで歌います。
またいつか、私の主観で好き勝手に語らせていただくことを、どうかお許しください。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました☆彡
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