一昨年、母と私が興味のある『健康食材』が一致した。
その名は「マヌカハニー」
マヌカハニーを検索してみるとすぐにわかるが、それはそれは素晴らしい、まるで夢のような効能のオンパレードなのである。
これに興味を持った私は、母とその食材に対しての期待を話し合っているうちに購買意欲が爆上がりしてしまい、まんまとAmazonで「マヌカハニー」をポチッたのだった。
それから毎日、マヌカハニーを朝・晩スプーン小さじ一杯程度摂取する毎日が始まった。
マヌカハニーを摂取し始めると、お通じにとても良い効果があった気がした私は、お便秘気味の夫にマヌカハニーを全力でおススメした。
私「マヌカハニー、めちゃくちゃお通じに良いよ!風邪も引かなくなるらしいし、夫も舐めてみなよ!」
この言い方は私が母から受け継いだ、まるっきり母と同じの『ゴリ押し断言』口調である。
しかし、冷静な夫は
夫「いい。そんなんで良くなるはずない。気のせいだ。」とキッパリ断った。
これを聞いて、マヌカハニーと私の二人三脚の日々を全否定された気持ちになりカッチーン!ムッカー!(*  ̄︿ ̄)ときた私は
私「どうしていつもそうゆうこと言うかね!?こんなに色んな効能がネットに書いてあるのに!エビデンスが山ほどあるのに!なんで!?ちょっと試してみたって良いじゃん!アンタのために言ってんだこちらはー!!」
と、実際はこれ以上に憎たらしい暴言を吐きまくってしまい、激怒した夫と大喧嘩に発展した。(通称「マヌカハニー事件」)
私はマヌカマヌカハニー事件が起きた後も、マヌカハニーをとにかく信じ続け、摂取し続けた。
大喧嘩の際、夫から
「そんなにマヌカハニーが体に良いって信じるてるなら、お金が無いから買えないとか今後絶対に言うな!何が何でも、一生、続けろ!!」
と言われたこともあり、もはや続けることに意地になっていた。
更に、強欲な私はとにかく効果を実感したくて、夫を見返したくて、毎日毎日、少しずつその摂取量が増えて行ったのである。
実はこれが、私の一番のやらかしポイントとなるのだ…
ここで早めに皆様にお伝えしておくが、マヌカハニーは何にでも効く魔法の食材では無い。
摂取量を間違えると、後々重篤な副作用も発現しかねないことを肝に銘じていただきたい。
1日の摂取量が増えていった私は、最終的に自分の腸内環境をぶっ壊しまくっていたことに、この約1年後に気がつくのだ。
気がついたのは鍼灸院の先生のおかげである。
先生との何気ない会話からマヌカハニーについて教えてもらえたことがあり、マヌカハニーを摂取し過ぎたことによって私の体内で何が起きていたのかを明確に理解できたのである。
先「マヌカハニーは天然の抗生物質みたいなもんですからね。摂り過ぎは良くないです。例えるならば、マオさんの腸内細菌たちが長い時間をかけて築き上げた一国を、マオさん自ら滅ぼしちゃった感じですかね。」
私「え………(⊙_⊙;)」
『腸内細菌たちが長い時間をかけて築き上げた一国を、マオさん自ら滅ぼしちゃった感じ……』(脳内リピート中)
この言葉は、かなりの衝撃だった。そして同時に、その言葉に納得せざるを得なかった。
実は先生と出会う前に私は、トラウマ級の『1ヶ月間ゲリゲリ体験』をしていたからだ。
先生と出会う前の冬の出来事である。
5人の友人たちと美味しい焼き鳥のコース料理を食べた後、何故か私だけが1ヶ月間もの間、何とも言えない激痛の下痢が続いたのだ。
紆余曲折を経て行った検査の結果、私の腸はカンピロバクターと、もう一種類のなんとか菌に蝕まれていたことが判明した。
検査をした病院の先生から「カンピロバクターだけでも辛いだろうに、もう一つ菌が見つかりましたよ。踏んだり蹴ったりだね…。」と言われて、私は
「本当ですね…。」と涙がちょちょぎれそうな気持ちであった…。
私はこの時から「何故、自分だけが菌に負けた…??」と考え続け、なんとなく自分の腸内環境の異常を感じ恐怖していた。
その約1年後、鍼灸院の先生と出会えたことにより、その原因は摂取目安量を無視してマヌカハニーを取り入れ続けたことだったと解明されたのだ!(強欲&意地の極み)
衝撃事実を知った時、私がショックを受けていたため先生は少し気まずそうな表情をしていたが、その場に共に居た夫だけは生き生きとしていた。
「だから!ほら!やっぱりねー!」という感じだった。
その後も散々、今でもバカにされ続けている。
皆様には、どうか私と同じ間違いを犯さないで欲しい。
私のせいで死滅した腸内細菌たちには、謝っても謝りきれない。でもいくら謝ったって何をしたって、もうその子たちは私の腸に帰って来れないのだ。それが何より辛かった。ಥ_ಥ
こんな壮絶な気持ちを体験するのは私だけで十分である。
マヌカハニーが悪いとは言わない。良い面の方がむしろ多いのだろうと思う。
ただ、もし摂取するなら、書かれている一日の摂取目安量をくれぐれも守って頂きたいと思う。
私はこの結果を母にも報告した。母も大きな衝撃を受け、責任を感じていた。
しかし私は「こんな体験を母がしなくて本当に良かったな。」と心から思いながら、今いる自分の腸内細菌ちゃんたちを大切に愛でながら育てている。
このように、私は長年「何かを摂取(+)」して、今より健康になる!という図式に常にハマってきた。
しかしついに最近、「何かを+するより、−した方が断然健康に近づくのでは?」と思えるようになってきたのだ。私的には、ものすごい変化である。
こう思えるようになったのも、鍼灸院の先生や夫の深い思考力のおかげである。
大体よく考えると、+するには何でもお金がかかる。
その辺に生えている雑草が健康に良い!なんてことは、事実だったとしてもわざわざ誰も教えてくれない。
誰でも手に入るものに、お金は発生しないからだろう。
世の中は、+(課金)したくなるように、様々なものが様々な形で情報発信されている。
これは今に始まったことではなく、母の時代から何も変わっていないのではないだろうか。もっと言ったら、おばあちゃん、ひいおばあちゃんの時代から同じなのではないだろうか。
インスタのリールで流れてくる、若い子が発信しているお役立ちグッズ。「こんなに便利なものが、遂に発売したよ!」って感じでおススメされているが、
「それ、新しくも何ともないよ。昔っからあるモンを今風に発信してるだけだよ。」と、大きなお世話だろうが言いたくなってしまう。
かといって、じゃあ私が世に溢れている商品を何も買わないのかい?と言われたら、そんなことはない。
便利なものは買いたくなるし、すぐ欲しくなる。
これを読んで下さっている皆様は、私の物欲や無駄遣いを良~くご存知のはずである。
私はユニクロにパンティを買いに行ったのに、パンティを買うのを我慢してコートを買って帰ってしまうバカ女である。
いつもいつも、「優先順位が間違っている」と夫から指摘されている。
けれども今は昔と比べると、自分に必要なものをよく考えた上、自分の判断で購入しながら日々を生きているんじゃないかな。と、思う。
それは結構、ハッピーな気持ちと、何故かありがたい気持ちになるから、良いことなんじゃないかな?とも思っている。
健康の話題に戻ろう。
マヌカハニー事件により、+して健康になることにすっかり消極的になった私が、最近気になっている健康法がある。
これには全くお金はかからないし、何かを摂取するわけでもない健康法である。
その名はズバリ、「肛門日光浴」
いきなり強ワードの炸裂で申し訳ない。
この健康法はその名の通り、「肛門を日光に当てる。」というだけのものである。
効果効能は正直、よくわからない。調べてみても、エビデンスが全く出てこない、というか、無いのだ。(そりゃそうだろ。)
しかし下手したら一生、日の光のお目になどかかれないであろう肛門をわざわざ太陽に向けてさらすなんて、
「なんか、気持ちが良さそうだな。」と思ったのだ。
肛門を日光に向けて許される人間なんてこの世にいるのか?…いるとすれば赤ちゃんくらいではないだろうか。
実際どんな体勢で行うのかは、各々考えていただければ、その考えにお任せしたいと思う。
私が実際に肛門日光浴を行ったのかどうかも、各々の考えにお任せすることにしよう。
おしまい
短め自分語り~、はじめました~♪長文エッセイも、そのうちアップしていきます~♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました☆彡
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